【初心者必見】無料で使えるAIチャットボット15選|比較表と活用事例も解説

更新日 公開日 2025/04/21

近年、AIチャットボットは企業における顧客対応や業務効率化のための重要なツールとして活用される場面が増えています。特に、無料で利用可能なチャットボットは、導入コストを抑えながら気軽に試せる点で、多くの企業にとって魅力的な選択肢です。

本記事では、無料で使えるAIチャットボットの選び方をはじめ、それぞれのツールの特徴や導入方法、無料プランの制約と有料版への移行タイミングについて解説します。また、最新の業界トレンドや成功事例も取り上げているので、これからチャットボットの導入を検討している方々にとって有益な情報が満載です。ぜひ最後までご覧ください。

目次

AIチャットボットとは?

AIチャットボットとは、人工知能を活用して人間のような会話をシミュレーションするプログラムです。自然言語処理(NLP)や機械学習(ML)を用いて、ユーザーの意図を理解し、適切な応答を生成できます。これにより、顧客サービスや販売支援など、多岐にわたる用途で利用されています。AIチャットボットは、従来のルールベースのチャットボットと異なり、柔軟で自然な会話を実現し、ユーザー体験を向上させることが可能です。

AIチャットボットは無料で提供される場合もありますが、多くの場合、完全に無料であるものはほとんどありません。無料プランやトライアル期間が終了すると有料プランへの移行が必要です。次章でAIチャットボットについて解説します。

AIチャットボットの基本的な仕組み

AIチャットボットの基本的な仕組みは、人工知能(AI)を活用し、自然言語処理(NLP)技術と機械学習を組み合わせて動作しています。これにより、ユーザーからの入力内容を解析し、適切な回答を生成するプロセスが実現されているのです。ユーザーがタイプした内容を自然言語処理(NLP)技術で解析し、その結果を基に学習を繰り返すことで、回答の精度が向上します。この仕組みによって、ユーザーの意図をより正確に捉え、効果的な対話が可能です。

AIチャットボットの仕組みは主に二つのタイプに分けられます。シナリオ型と機械学習(AI)型です。

  • シナリオ型|用意されたQ&Aやシナリオに基づいて応答しますが、学習していないの質問には対応が難しい
  • 機械学習型|ユーザーの入力データから学習し、より複雑な問い合わせにも柔軟に対応することが可能。さらに、生成AI技術を搭載したモデルでは、より自然で高度な対話が実現可能となっています

無料のAIチャットボットツールのメリットと注意点

無料のAIチャットボットの最大のメリットはコストを抑えつつ技術の導入が可能であることです。

しかし、セキュリティ機能が制限されている場合が多く、エンドツーエンド暗号化の有無、データ保存期間、アクセス制御機能などが十分に備わっていないことがあります。そのため、データの機密性が高い場合には適していません。また、カスタマイズ性が低く、特定の業務フローやブランドに合わせた細かい調整が難しいという制約もあります。

無料で提供されるチャットボットは通常、機能制限があります。たとえば、ユーザー数やメッセージの量に制限があったり、サポートが限られていたりするのです。これらの制限を理解し、自社のニーズに合わせて適切な製品を選択しましょう​。

無料チャットボットの導入は初期段階でのテストとして有効ですが、本格的な業務利用を考える場合には、よりサポートやセキュリティ機能が充実した有料プランの検討をおすすめします。

無料で使えるAIチャットボット15選

以下は無料で使えるチャットボットです。

サービス名 無料で可能なこと 無料の制限 こんな人におすすめ
IZANAI
  • 会話フローの作成(ウェルカムメッセージ、質問項目、サンクスメッセージ)
  • 分析機能(ユーザーの離脱タイミングや回答時間の分析)
  • 有人チャットへの切り替え ポップアップバナーとしての利用
  • チャットボット数:1つ
  • 月間CV(コンバージョン)数
  • 50件まで
  • ログ解析:1ヶ月分
  • チャットボットの導入が初めて
  • チャットボットの運用イメージをつけたい
  • 簡単に導入したい
  • コストを抑えて導入したい
  • マーケティング担当が不在の企業
Dialogflow
  • 基本的なチャットボットの構築と運用
  • テキストベースの会話
  • 音声入出力(制限あり)
  • LINEやSlackなどの外部サービスとの連携
  • テキストリクエスト: 180回/分まで
  • インテント数:最大2000
  • エンティティタイプ:最大250
  • トレーニングフレーズ:インテントごとに最大2000
  • プロトタイプ作成や検証を行いたい
  • 低コストでチャットボットを導入したい企業
Dify
  • 基本的なAIチャットボットの作成
  • 複数のAIモデル(GPT-3.5、Claude、Llama2など)の利用
  • 外部ツールとの基本的な連携
  • テンプレートを使用したアプリ開発
  • メッセージクレジット:200回/月
  • アプリ開発数:10個まで
  • チームメンバー:1人
  • ベクトルストレージ:5MB
  • ドキュメントアップロード:50件まで
  • ログ履歴:15日間
  • AIアプリ開発に興味がある初心者
  • 低コストでAI技術を試してみたい個人や小規模チーム
Docsbot
  • URLとドキュメント(PDFなど)からの情報取り込み
  • 月100回までの質問対応
  • Webサイトへの埋め込み
  • チャットボット数:1つ
  • ソースページ数: 50ページまで
  • 月間質問数: 100問まで
  • ソースタイプ: URLとドキュメントのみ
  • GPT-4非対応
  • プライベートボット作成不可
  • Zapier連携不可
  • 使用頻度が少ない方
  • 小規模なプロジェクトや個人ブログの運営者
チャネルトーク
  • ビジネスチャット機能の利用(メンバー数、メッセージ件数無制限)
  • 検索機能の利用
  • 顧客との接客チャット(Webチャット)の利用(件数
  • メンバー数無制限)
  • 顧客情報の閲覧不可
  • 接客チャットのメッセージ保存期限が30日
  • AIエージェント「ALF」の利用不可
  • 高度な分析機能の利用不可
  • 小規模なカスタマーサポートを始めたい企業
  • 社内コミュニケーションツールを探している企業
Hubspot
  • 基本的な質問応答の自動化
  • シンプルなユーザー誘導
  • Slackとの連携
  • テンプレートを使用したボット作成
  • 高度なカスタマイズ機能の制限
  • 複雑な条件分岐の制限
  • AIによる自然言語処理機能の制限
  • 有人チャットへの自動切り替え機能なし
  • 初めてチャットボットを導入する企業
  • コストをかけずに顧客対応を自動化したい企業
AI Engine
  • チャットボット(GPT搭載)
  • コンテンツ
  • 画像生成
  • 独自テンプレート作成
  • AI Copilot(エディタから直接AIを使用可能)
  • 一部の高度な機能が利用できない
  • 統計
  • 制限の設定機能が使用不可
  • Content-Aware機能が使用不可
  • Embeddings機能が使用不可
  • WordPressサイトにAIを導入したい初心者
  • 多目的なAI機能を試してみたい
LINE公式アカウント
  • 基本的な質問応答
  • キーワードに基づく自動応答
  • テキスト、スタンプ、画像、動画の送信
  • 簡単な会話や雑談
  • 月間1,000通までのメッセージ配信
  • 1日5〜10回程度の利用制限(サービスにより異なる)
  • 高度なAI機能の制限
  • カスタマイズ機能の制限
  • 小規模ビジネスや個人事業主
  • 基本的な自動応答で十分な人
  • 暇つぶしや娯楽目的の利用者
Lyro AI Chatbot
  • 最初の50件の会話
  • 基本的な質問への自動応答
  • リアルタイムチャット
  • 顧客の閲覧履歴や購入履歴の追跡
  • Eメール、Facebookメッセンジャーとの連携
  • 50件を超える会話は有料
  • 一部の高度な機能は利用不可
  • 無料プランでとりあえず試したい方
WPBot
  • DialogFlowを使用したチャットボットの作成
  • 基本的なチャット機能
  • シンプルな応答設定
  • OpenAI統合なし
  • 機能が限定的
  • カスタマイズ性が低い
  • チャットボット機能を試験的に導入したい方
Coze
  • 最新のAIモデル(GPT-4o、Gemini1.5 Proなど)を使用したチャットボット作成
  • 画像生成AI(DALL-E、Stable Diffusionなど)の利用
  • ナレッジデータ(Notion、Googleドキュメントなど)の参照設定
  • 主要なチャットツール(LINE、Slackなど)との連携
  • AIモデルごとにトークン使用量の上限あり(翌日リセット)
  • Notionのナレッジデータは20記事まで参照可能
  • 外部LLM(ChatGPTなど)のAPI使用時はトークン量に制限あり
  • AIに関する専門知識がなくてもチャットボットを作りたい初心者
  • プログラミングなしで簡単にAIチャットボットを開発したい人
Azure AI Bot Service
  • Standardチャネルの無制限利用
  • ボットの構築と開発
  • 基本的な自然言語処理機能の利用
  • Microsoft Teamsなどとの連携
  • Premiumチャネルは月10,000メッセージまで
  • 高度なAI機能の制限
  • SLAの非適用
  • 低予算でボットを試したい企業
  • 社内FAQや簡単な自動化を実現したい組織
ChatPlus
  • Q&A生成機能の利用
  • 自動キーワード生成機能の利用
  • 辞書登録機能の利用
  • 5,000以上の機能をフル体験
  • トライアル期間は10日間
  • 有人対応と無人のチャットボット両方を試したい
  • 現場の反応を確認してから導入を決めたい企業
AI-FAQボット
  • 事前学習不要、Excelに質問と回答を登録するだけで利用可能
  • LINE WORKS、Slack、Teamsなどのツールと連携可能
  • 無料トライアル期間は30日間
  • 無料トライアル中のFAQ数は最大100問まで
  • FAQ対応の自動化や業務効率化を求める企業
RICOH Chatbot Service
  • Excelでのデータ読み込み
  • 外部ツール連携
  • API連携
  • 無料トライアル30日間
  • サポートセンターから導入支援を受けたい担当者

ここからは各AIチャットボットについて解説します。

IZANAI(イザナイ)

IZANAIは、制限なしで無料で利用できるチャットボットです。無料プランでは、ボットを1つ作成でき、月間50のコンバージョン(CV)まで無料で利用可能です。コンバージョンをカスタム設定できるため、さまざまな業界で活用可能です。ウェルカムメッセージ、質問項目、サンクスメッセージの3つを設定するだけで、簡単に導入できます。

また、問い合わせ対応や商談予約・アンケートなど、多目的に使える8つの会話テンプレートがあります。これらは自社用にカスタマイズすることも可能で、顧客のステータスや回答をユーザーリストで管理し、コンバージョン率の向上や会話フローの改善に役立てられます。

参考:ずっと無料で、簡単導入| チャットボット「IZANAI(イザナイ)」

Dialogflow(ダイアログフロー)

DialogflowはGoogleが提供するAIチャットボット開発ツールです。自然言語処理技術を活用し、ユーザーと自然な会話を行うことが可能です。無料版では、基本的な会話機能や複数の言語に対応しており、中小企業でも容易に顧客サポートやFAQ対応を自動化できます。しかし、より高度な機能を利用するには有料プランへの移行が必要になります。

日本語に対応しており、ノーコードでの導入も可能です。さらに、DialogflowはGoogleの強力なクラウドインフラと連携することが可能で、大規模な運用にも耐える安定性を提供します。

参考:会話エージェントと Dialogflow

Dify(ディファイ)

Difyは、使いやすさと機能性を兼ね備えたAIアプリケーション開発プラットフォームです。無料プランでは基本的なテキストベースの応答が可能で、少ないリソースで顧客対応を自動化できます。

また、Difyは特に中小企業向けに設計されており、ユーザーの質問に対して即座に反応することで、顧客満足度を高めることが期待できます。ただし、複雑な対話管理やデータ連携には制限があり、これらが必要な場合は有料プランへの移行を検討しましょう。

参考:Dify.AI · 先進的なAIアプリケーションのためのイノベーションエンジン

Docsbot(ドックスボット)

Docsbotは、AIを活用した高度なチャットボット作成ツールで、使用者のコンテンツとドキュメンテーションで訓練されたAIパワードのチャットボットを作成します。無料プランでも基本的な自動応答機能を利用でき、特に小規模事業者に適しています。Docsbotは、顧客の質問に基づいて適切なフォームを提示し、入力を促すことで手間を省きます。

ただし、高度なカスタマイズや追加機能を希望する場合は、有料プランへの移行が必要です。Docsbotの導入により、時間と労力を節約しながら顧客サービスを向上させられます。

参考:DocsBot AI - Custom chatbots from your documentation

チャネルトーク

チャネルトークは、顧客対応を迅速化する多機能チャットボットサービスです。無料プランでは基本的な一部機能のみ利用でき、すべての機能を利用するには有料プランが必要です。

チャネルトークは顧客とのコミュニケーションを頻繁に行う事業者に最適です。リアルタイムでの応答が可能であり、顧客の満足度を大幅に向上させることが期待できます。さらに、日本語対応も完備しており、国内ユーザーにとって非常に使いやすいツールです。利用者は、チャネルトークを通じて顧客からのフィードバックを直接受け取り、サービス改善に役立てられます。

参考:チャネルトーク - 顧客対応の未来はAIが鍵です

HubSpot(ハブスポット)

HubSpotのチャットボットは、顧客サービスやマーケティング、販売をサポートする強力なツールです。無料プランでもアクセスできる基本的な機能には、リードの自動キャプチャ・チャットを通じた顧客とのインタラクション・単純な問い合わせへの自動応答が含まれます。

HubSpotはユーザーが直感的に操作できるインターフェースを提供しており、特別な技術知識がないユーザーでも簡単に設定や管理が行えます。ただし、高度なカスタマイズや詳細な分析機能を利用するには、有料プランへのアップグレードが必要です。

参考:無料のチャットボット作成ツールで対応を自動化|HubSpot(ハブスポット)

AI Engine(エーアイ エンジン)

AI Engineは、複雑な問い合わせにも対応可能な高度な自然言語処理能力を備えたWordPressプラグインです。無料版では基本的な対話管理機能が利用でき、中小企業が顧客からの一般的な問い合わせに迅速に対応できるようになります。

AI Engineの設計はビジネスの成長に合わせて容易に拡張が可能です。統計や制限の設定などは有料プランでのみ利用できますが、無料プランでも基本的な顧客サポートは十分に実施できます。

参考:AI Engine – WordPress プラグイン | WordPress.org 日本語

LINE公式アカウント

LINE公式アカウントを利用すると、日本国内で広く利用されているLINEプラットフォーム上で、企業が顧客と直接やり取りできるようになります。

無料プランでは自動応答機能や基本的な顧客管理が可能で、特に消費者向けのビジネスにおいて高いエンゲージメントを実現できます。LINE公式アカウントはユーザーが日常的に使用しているアプリケーション内で機能するため、顧客体験が自然かつスムーズになるのです。

ただし、より多くの自動応答オプションや詳細な分析ツールを使用するためには、有料プランへの移行が必要です。

参考:LINE公式アカウント|LINEヤフー for Business


Lyro AI Chatbot(ライロ エーアイ チャットボット)

Lyro AI Chatbotは、Tidioの一部として提供されるAIチャットボットで、特にeコマースプラットフォームでの使用に最適化されているチャットボットです。このツールは顧客の質問に即座に反応し、商品に関する問い合わせや購入プロセスをサポートすることで、購入体験を向上させます。

無料プランでは基本的な対話型サービスが提供され、小規模なオンラインストアでも容易に導入できます。ただし、より高度な分析機能やカスタマイズオプションを利用するためには、有料プランへのアップグレードが必要となります。

参考:AI Customer Service Chatbot, Customer Support Software | Tidio

WPBot(ダブリューピーボット)

WPBotは、WordPressサイト用に特化したAIチャットボットです。このボットは、サイト訪問者との対話を通じて、FAQの自動応答、ユーザーガイダンス、さらには簡単な問題解決を行います。

無料版のWPBotは特に中小規模のビジネスに適しており、プラグインとして簡単にWordPressサイトに統合できます。高度な機能や広範なカスタマイズを求める場合には、プレミアムプランにアップグレードするオプションがあります。

参考:ChatBot for WordPress - WPBot.Pro

Coze(コーズ)

CozeはAIチャットボット開発のためのワンストッププラットフォームです。無料で使用できるこのプラットフォームには、多様なプラグインがそろっており、ユーザーはコードを書かずにさまざまなチャットボットを開発できます。

無料プランではAPIコールを30回まで利用でき、ウェブコンテンツやTXT、PDF形式のローカルデータからチャットボットの回答を参照することが可能です。

さらに、Cozeは情報検索や画像理解、生産性の向上を助ける約100種類のプラグインを提供しています。これらのプラグインを活用することで、ユーザーは自社サイトの最新情報やニュースを表示するなど、独自の機能を追加できるのです。また、APIの入力と出力を自由に設定して、オリジナルのプラグインを作成することもできます。

参考:Coze:次世代AIチャットボット開発プラットフォーム

Azure AI Bot Service(アジュール エーアイ ボット サービス)

Azure AI Bot Serviceは、マイクロソフトによって提供されている高度なAIチャットボット開発プラットフォームです。このサービスはプログラミングやAIの知識がなくても開発をサポートし、複雑な顧客対応システムの構築を可能にします。

実際、多くの企業がそのスケーラビリティと統合性の高さからこのプラットフォームを選んでいます。無料プランではボットの作成やテスト・デプロイが可能で、小規模ながら効果的なボットの運用が可能です。

参考:Azure AI Bot Service | Microsoft Azure

ChatPlus(チャットプラス)

ChatPlusは低コストで提供され、大手企業からスタートアップ企業まで幅広く利用されています。10日間の無料トライアルを提供し、その後は月額1500円(最安プラン)という手頃な価格でサービスを継続できます。

このツールは設定が簡単であり、すぐに顧客サービスの自動化を始めることができるため、多忙なビジネスオーナーには特に有益です。またChatPlusはユーザーフレンドリーなインターフェースと日本語対応のサポートが整っているため、国内での利用者も安心して使用できます。

参考:【月額1,500円~ 】チャットボット導入実績No.1|チャットプラス

AI-FAQボット

AI-FAQボットは、AIを活用した高度な自然言語処理機能を持つFAQ管理に特化したツールで、30日間の長いトライアル期間を提供しています。

トライアル期間はQA数100問までという制限がありますが、この期間を利用してユーザーはその効果を試すことができ、質問への自動回答がどれだけ効率的かを実際に体験することが可能です。ノーコードで簡単に設定できるため、技術的な知識がないユーザーでもすぐに導入が可能です。

参考:社内・社外向けFAQチャットボット「AI-FAQボット」|株式会社L is B(エルイズビー)

RICOH Chatbot Service(リコー チャットボット サービス)

リコー提供のRICOH Chatbot Serviceは、30日間の無料トライアルを提供しており、トライアル期間中でもフルサポートが受けられる点が大きな特徴です。

このサービスは、顧客からの問い合わせに対して迅速かつ正確に応答することで、顧客満足度の向上を図ります。また、カスタマイズ可能な応答オプションが豊富で、多様な業種のニーズに応じた設定が可能です。

参考:チャットボットサービス - 誰でも簡単に導入・運用|RICOH Chatbot Service


無料のAIチャットボットの導入手順

AIチャットボットの導入手順を、IZANAIを例にして解説します。

1.サインアッププロセス

最初に、無料プランまたは有料プランを選択し、サインアップしてください。無料プランでは、メールアドレスと基本的な個人情報を入力するだけで登録が完了します。

2.チャットボットの構築

業種別のテンプレートを活用し、会話フローや基本的な画面設定を行います。運用を始めた後に、分析結果をもとにチャットボットを改善することで、より効率的に運用を進められます。

3.データのアップロード

学習に使用するデータファイルを選んでアップロードします。PDFやWebページなどの資料をアップロードし、シナリオやFAQの直接更新は必要ありません。

4.ボットの設定

データのアップロード後、以下の設定を行います

  • ボットの名前を設定
  • AIの応答度を調整
  • チャットのデモを確認

5.コードのインストール

IZANAIをウェブサイトに埋め込むためのコードを設置します。この作業はシンプルで、指定された場所にコードを貼り付けるだけです。

6.公開と運用

ウィジェットやURLを通じて公開し、運用を開始します。運用が始まったら、初期の定着を図りつつ、さらなる活用を目指します。ユーザーとの対話データを分析し、適宜チューニングを行います。


追加サポート

・マニュアルサイトではコード設置方法などが提供されています。

・有料プラン利用者はオンラインでサポートを受けることが可能です。

・「スタートアッププログラム」を利用して、専門家による導入支援を受けることもできます。

AIチャットボットの導入前に明確にすべきこととは?

AIチャットボットを導入する主要な目的は以下の通りです。

  • 業務効率化
  • 顧客サービス向上
  • コスト削減
  • ナレッジ管理の改善
  • マーケティング強化

上記の主要な目的を基に以下で目的設定のポイントを解説します。

  1. 自社が抱える具体的な課題を洗い出す
  2. 課題解決後に達成したい目標を明確にする
  3. 可能な限り具体的な数値目標を設定する
  4. 優先度の高い課題から取り組む

目的設定のポイントを押さえながらAIチャットボットの用途を明確にしないと無料で機能に制限がある場合は成立しないので注意が必要です。また、活用度の観点から見ても下がってしまいます。

ノーコードで簡単に作れるツールの使い方

ノーコードAIチャットボットツールは、プログラミング知識がなくても利用できるため、多くの企業にとってアクセスしやすい選択肢です。これらのツールは、ドラッグアンドドロップのインターフェースや事前に設定されたテンプレートを提供しており、ユーザーは簡単にカスタマイズ可能です。

特にIZANAIは、ノーコードで開発担当者不要、テンプレートを利用してFAQを作成するだけですぐに運用開始できます。

実際の導入事例と成功のポイント

三谷商事株式会社は、建設業界向けのERPソリューション「e2-movE」を提供する企業で、AIチャットボットの導入により大きな成果を上げています。

導入の背景と目的:三谷商事がAIチャットボットを導入した主な理由は以下の通りです。

  • 新規顧客の獲得を目指す。
  • Webマーケティングを強化し、新たな顧客層を開拓。
  • 顧客対応の効率化とニーズの正確な把握。
  • 企業全体の働き方改革を推進するため。

導入したAIチャットボットはFirstContactのAIチャットボットサービスで、企業のWebサイトに設置された恐竜アイコンからアクセスできます。三谷商事株式会社は導入結果として、資料請求やマニュアルダウンロードなどチャット経由からの流入が増加しています。

三谷商事株式会社の事例は、AIチャットボットが問い合わせ対応ツールを超えて、企業の業務効率化や顧客理解を深めて、さらに働き方改革の推進に貢献する可能性を示しているのです。

無料AIチャットボットの限界と有料版への移行タイミング

無料版AIチャットボットの限界と、有料版への移行タイミングを考慮することは、企業や個人事業主にとって重要です。無料版は基本機能に限られることが多く、利用するにはいくつかの制約があります。次章ではより詳細に解説します。

無料プランでできること・できないこと

無料AIチャットボットは基本的な対話機能や簡易的な顧客対応には適していますが、拡張性や高度なカスタマイズは限られています。たとえば、無料版では高度なデータ解析機能やプラグインの利用ができません。これにより、ビジネスで必要とされる複雑な対話管理や特定のニーズに応じたカスタマイズが難しくなります。

自社や自身でAIリテラシーを磨いたり、サポートを受けたりするなどコストとのバランスを取り、検討してください。

有料版で得られる追加機能とその価値

有料プランでは、顧客サポートの質や範囲が拡大されるため、より複雑な顧客のニーズに対応することが可能になります。

たとえば、DocsBotでは無料版で扱えるのは50ページまでですが、Proプランでは10,000ページまでサポートしています。Chatplusなどのツールでは、有料プランでは専門のサポートが提供されますが、無料プランではこれが限られるか、提供されない場合が多いです。

無料プランは基本的な試用や小規模ビジネスに適しています。ですが、大規模な企業やより専門的な要求を持つビジネスでは有料プランへの移行が必要です。

無料AIチャットボットの利用を考える際には、自社のニーズに合ったプランを選択しましょう。無料プランの限界を理解し、必要に応じて有料プランへの移行を検討することが、ビジネスの成長と効率化につながります。

自社にとって最適なAIチャットボットプランの導入を

AIチャットボットの無料プランを使用してみることは、コストを抑えつつ業務効率化を図りたい中小企業の経営者や個人事業主にとって非常に有益です。この記事で紹介した15のツールは、無料で始められるため、まずは自社のニーズに合ったものを試してみてください。

しかし、ビジネスが成長するにつれて、無料プランの機能制限がネックになることもあります。そのため、無料プランの限界を理解し、必要に応じて有料版への移行を検討することが大切です。今後のAIチャットボットのトレンドや新しい機能にも注目しながら、最適なツール選びを行ってください。

執筆者 浦 将平

AIチャットボットのプロダクトマネージャー。

7年間にわたり、法人向けの顧客管理ツール、データ統合ツール、CMS、チャットボット、電子ブックのマーケティングを担当し、BtoB領域でのプロダクトの成長に携わる。マーケティング戦略の立案から実行までを幅広く手がけ、業務プロセスの仕組み化を得意とする。

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資料の内容

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