公式キャラがAIで案内役に!観光案内や質問対応でスマートなおもてなしを実現|小山商工会議所様
公開日 2025/11/07
クラウドサーカス株式会社が提供するチャットボット「IZANAI Powered by OpenAI」を導入されているお客様の事例をご紹介します。
今回は小山商工会議所様に取材をさせていただきました。
小山商工会議所様
https://www.oyama-cci.or.jp/目次
事業内容
小山商工会議所様は、小山市中心部をはじめ、管内の企業の約6割で構成されている地域総合経済団体です。商工業者の皆さまの意見を行政へ届ける活動のほか、地元経済の振興や福祉の増進など、地域発展に向けた幅広い取り組みを行なっています。
チャットボットは商工会議所様そのものとしてではなく、当所が事務局を務めるボランティアガイド団体「いいとこ教え隊おやま」にて導入いただいています。同団体は、小山市の歴史や文化、史跡などを訪れる方々に案内するボランティア団体です。
地域の魅力をより多くの方に伝えることを目的に、「いいとこ教え隊おやま」の公式キャラクター『家にゃすくん』として、IZANAI OpenAIを活用しています。
導入前の課題
ーチャットボット導入前に抱えていた課題や、IZANAI OpenAIの導入を考えた理由をお聞かせください。
以前からシナリオ型の「IZANAI」を利用していました。
「いいとこ教え隊おやま」が提供する「まちなかガイド」は、基本的に2名以上でのご依頼が条件となっています。そのため、1名で小山市を訪れた方にも気軽に観光を楽しんでいただけるよう、新たなガイド手段としてシナリオ型のチャットボットを活用していました。
しかし、シナリオ型では質問者の知りたい内容に柔軟に対応することが難しく、限界を感じていました。また、多言語対応もできていなかったため、訪日外国人の方への案内に課題を感じていたという背景があります。
導入を決めたきっかけ
ー他の解決手段(人員増強、他社サービスなど)ではなく、IZANAI OpenAIを選ばれた理由を教えてください。また、導入時の印象はいかがでしたか?
もともとクラウドサーカス社の他サービスを利用していたため、システム連携や導入面でのハードルが低いと感じました。打ち合わせでお話を伺い、すぐに「AIチャットボットに挑戦してみよう」と思えたのも大きな決め手です。
IZANAI OpenAIは非常に画期的なサービスだと感じています。従来のシナリオ型では、想定される質問ごとに回答を作成し、手作業で入力する必要がありましたが、AIであれば(学習させた範囲内で)幅広い質問に自動で対応できます。既存のシナリオ型IZANAIを引き続き活用しながら、AI対応も並行できる点も大きな魅力でした。
さらに、操作が簡単で、PDFの読み込みによるAI学習も容易です。利用者にとっても使いやすく、多言語対応も可能。
予算に限りがある中でコスト面も重視していましたが、その点でも満足しています。総合的に見ても、とても優れたサービスだと思います。
施策内容について
ー最初にどの業務や場面に適用しようとされているか教えてください。
ボランティアガイド団体「いいとこ教え隊おやま」の公式キャラクター『家にゃすくん』として、小山市内のガイドに活用します。
AIがキャラクターの口調や性格を学習するため、回答に柔軟性が生まれるほか、『家にゃすくん』とリアルタイムで会話できる点も、面白いポイントだと感じています。
また、毎年冬に開催される年に一度のイベント「七福神めぐり」があるのですが、イベント時期が近づくと問い合わせが増えるため、問い合わせ対応にも活用する予定です。
ー商工会議所という組織ならではの活用シーンをどうイメージしていますか?
今回の事例は、商工会議所としてではなく、当所が事務局を務めるボランティアガイド団体「いいとこ教え隊おやま」での導入です。そのため、「商工会議所ならでは」の活用については具体的な例を挙げることはできません。
ただし、観光協会的な使い方に近い形になりますが、「まちづくり」という観点で考えると、市内の情報をAIに学習させることで、おすすめスポットの紹介などに活用できるシステムになると思います。
将来的に商工会議所として導入する場合には、補助金や商品券などの情報を学習させて、問い合わせ対応に活用できる可能性もありますが、あくまで現時点では予想です。
今後の展望
ー今後どのような成果を期待していますか?また、中長期的にIZANAI OpenAIをどのように活用していきたいですか?
『家にゃすくん』として回答してもらうので、知名度向上やキャラクターに愛着をもってもらうなどの効果が出ると嬉しいです。
また、どんな質問がされたかのログを蓄積・分析することで、ガイドコースの改善や「七福神めぐり」のイベント力向上の充実につなげられればと考えています。
こうした取り組みを通じて小山市内の回遊性を促進し、観光や地域活性化への具体的な成果につなげていきたいです。