営業事務とは?仕事内容や役立つスキル・向いている人の特徴などを解説

更新日 公開日 2025/08/18

営業事務は、営業担当者を支え、会社全体の業務を円滑に進めるうえで欠かせない存在です。見積書の作成や顧客対応、受発注管理など、幅広い業務に関わるこの仕事には、事務処理能力だけでなく、柔軟な対応力や高いコミュニケーション力も求められます。

この記事では、営業事務の仕事内容や役立つスキル、やりがい、向いている人の特徴まで、これから目指す方にも分かりやすく解説します。

目次

営業事務とは?

営業事務とは、企業の営業活動を円滑に進めるため、営業担当者を事務作業でサポートする職種です。 その主な役割は、営業職が社外での顧客訪問や商談といった営業活動に集中できるよう、社内から支えることにあります。具体的な仕事内容としては、見積書や請求書の作成、データ入力、顧客向け資料の作成といった社内業務が含まれます。

さらに、営業担当者が不在の際には、顧客からの問い合わせや来客応対といった社外業務も担います。一般事務と比べてクライアントと直接やりとりする機会が多いのも、この職種の特徴です。

営業事務は営業部門の縁の下の力持ちとして、間接的に会社の売上向上に貢献する重要な役割を担っており、IT企業やメーカー、商社など、幅広い業種で必要とされています。

営業事務と一般事務の違い

営業事務と一般事務は、どちらも企業活動を支える重要な事務職ですが、その役割と業務範囲には明確な違いがあります。営業事務は、営業担当者が顧客への対応や商談といった営業活動に集中できるよう、営業部門に特化した事務作業をサポートする職種です。

具体的には、見積書や請求書の作成、受発注業務、商品の在庫管理など、営業に深く関わる社内業務を主に行います。また、営業担当者が外出している際に顧客からの問い合わせや来客応対などを担うこともあり、社外の人と直接やりとりする機会が一般事務よりも多くなる点が特徴です。

一方、一般事務は特定の部門に限定されず、電話応対や資料作成のほか、庶務や経理など、幅広い領域の事務業務を担当します。このように、営業事務が営業成果への直接的・間接的な貢献を重視するのに対し、一般事務は組織全体の円滑な運営を支える役割を担っています。

両者の違いをまとめると、以下のようになります。

職種 主な業務 目的
営業事務 営業担当者の事務サポート全般、営業関連書類作成(見積書・請求書など)、受発注・在庫管理、顧客からの問い合わせの一次対応など 営業活動の円滑化・効率化支援、売上向上への貢献
一般事務 部門を限定しない幅広い事務業務、社内資料作成・データ集計、ファイリング・電話応対、庶務・経理サポートなど 組織全体の円滑な運営支援

営業事務の仕事内容

営業事務の業務内容は多岐にわたりますが、営業活動をスムーズに進めるために不可欠なサポートが中心です。営業担当者が社外での活動に集中できるよう、バックオフィスからさまざまな業務で支えます。

ここでは、営業事務が日々どのような具体的な業務を担っているのか、主要な仕事内容を解説します。

電話・メール対応

営業事務の重要な業務の一つが、顧客からの電話やメールへの対応です。営業担当者が外出している場合や、顧客からの急な問い合わせに対して、営業事務が代理で対応するケースが少なくありません。担当者への取り次ぎはもちろんのこと、取り扱う商品やサービスに関する基本的な内容や価格感まで把握し、その場で顧客の疑問に回答することもあります。

時にはクレームの一次対応を担うこともあり、迅速かつ丁寧なコミュニケーションが求められる業務です。

営業に関する経理業務

営業事務は、営業活動に伴う経理的な業務も担当することがあります。具体的には、営業担当者が使用した経費の精算に関する書類の作成や、それらの書類を適切に保管する業務です。また、売上や取引に伴う現金や預金の動きを記録・管理する入出金管理や、売掛金・買掛金の管理といった会計処理をおこなう場合もあります。

これらの業務には正確性が求められ、営業活動の透明性を保つ上で不可欠な役割です。

顧客情報の管理

営業事務は、顧客情報を正確に管理することも重要な仕事です。顧客の住所や電話番号、これまでの契約内容、発注履歴といった詳細な情報をシステムや台帳に記録し、常に最新の状態に保ちます。これらの情報整理は、営業活動の基盤となり、誰もが素早く必要な情報にアクセスできるよう整理しておくことが求められます。

さらに、蓄積された顧客情報をもとに、新規の契約提案につなげたり、既存の継続案件について更新の案内をしたりするケースもあり、売上に直結する重要な役割です。

受注・発注業務

営業事務は、顧客からの受注が入った際の対応から、それに基づく発注までを一貫して担当します。顧客から直接、あるいは営業担当者経由で受けた注文内容を、専用のシステムなどへ正確に入力し、商品を仕入れるための発注処理を進める業務です。

このとき、注文された商品の数量や内容に誤りがないかを確認し、加えて、注文数の管理や集計業務まで担当することもあります。営業活動が売上として確定するまでの重要なプロセスであり、スピーディーかつ正確な処理が求められる仕事です。

在庫や納期の確認

営業事務は、受注した商品が顧客へ確実に届くよう、在庫状況や生産計画を確認し、納品可能かをチェックする役割を担います。在庫が不足している場合には、製造部門などと連携して生産状況を確認し、顧客への正確な納期を回答する必要があります。

また、定期的な在庫管理や発注の促進、在庫切れ時の納期調整など、関係者との連携を求められる業務も多く、調整力が求められる仕事です。商品の供給を円滑にする上で、欠かせない業務です。

売上計上・管理

営業事務の仕事内容には、会社の売上を正確に計上し、管理する業務も含まれています。日々の営業活動で発生した売上を、専用のシステムや帳簿へ記録し、部門全体の売上状況を定期的に把握する役割です。

単に数値を記録するだけでなく、必要に応じてExcelなどを用いて売上データの分析作業を行い、その結果を基に社内報告用の売上報告書を作成することもあります。これらの業務は、会社の業績を正確に把握するために極めて重要であり、営業戦略の立案にも貢献するものです。

営業事務の仕事の1日の流れ

営業事務の業務は多岐にわたり、営業担当者をバックオフィスから支える重要な役割を担っています。ここでは一般的な1日の流れを紹介しますが、企業規模や業種、時期によって異なる点があることにご留意ください。

営業事務を担当する人の1日は、まずメールチェックやタスクの確認から始まります。その後、顧客からの電話やメール対応、見積書・発注書の作成が主な業務となります。受注内容のシステム入力に加え、在庫や納期の確認・調整も重要な業務の一つです。夕方には、営業担当者とのミーティングで情報共有を行うこともあります。

さらに、備品管理などの庶務をこなすほか、時間内に終わらない業務がある場合は残業が発生することもあります。

 

営業事務の給料の目安

営業事務の給料は、厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」によると、全国平均年収は511.9万円と示されています(令和6年賃金構造基本統計調査結果に基づく)。しかし、この数値はあくまで平均であり、実際の給与は多岐にわたる要因で変動します。

具体的には、勤続年数やスキル、経験が収入に大きく影響を与え、PCスキルやコミュニケーション能力は特に評価されやすいです。また、働く都道府県により給与水準は異なり、東京や大阪のような大都市圏では企業集積により高くなる傾向が見られます。企業の規模や属する業種(製造業、ITなど)も給料を左右する重要な要因です。

未経験の場合、平均より低い水準から始まりますが、経験を積むことで年収アップも期待できます。

参考:厚生労働省「職業情報提供サイトjob tag」営業事務の仕事で役立つスキル・知識

営業事務の業務を円滑に進めるためには、多岐にわたるスキルと知識が求められます。ここでは、営業担当者の強力なサポート役となるために特に役立つ主要なスキルや知識について詳しく解説します。これらを習得すれば、業務の幅が広がり、自身の市場価値を高めることが可能です。

PCスキル

営業事務の仕事では、多種多様な書類や資料作成のためにパソコンを使用する場面が頻繁にあります。特に、見積書、請求書、契約書、そして営業資料などを作成する際に、Word、Excel、PowerPointといったOfficeのソフトの操作スキルは必須です。Excelでは、売上集計や分析を行うために基本的な関数の知識も役立ちます。

自身のパソコンスキルを客観的に証明するためには、「MOS(Microsoft Office Specialist)」などの資格を取得することも非常に有効です。

コミュニケーション能力

営業事務は、営業担当者をはじめ、社内の関連部署、そして社外の顧客や取引先など、非常に多くの人々と日々コミュニケーションを取る機会があります。そのため、相手の意図を正確に汲み取り、分かりやすく伝える能力が不可欠です。また、顧客からの問い合わせに対して失礼なく、かつ迅速かつ柔軟に対応する力も求められます。

丁寧で正確な言葉遣いはもちろん、相手が知りたがっていることにすぐ答えられる臨機応変な対応力が、円滑な業務遂行には欠かせない要素となります。

ビジネスマナー

営業事務は、営業担当者に代わって顧客や取引先と直接やり取りを行う場面が多くあります。そのため、社会人として求められる基本的なビジネスマナーをすでに持っていることは非常に重要です。電話やメールでの対応の仕方、適切な敬語の使い方や言葉遣いなどは、会社の印象を左右するため、特に注意が必要です。

これらのマナーが備わっていなければ、会社の信頼を損なう可能性も出てきます。客観的に自身のビジネスマナーがあることを証明するためには、秘書検定などの資格取得も有効な手段です。

事務処理能力

営業事務の業務には、見積書作成、請求処理、入金確認、売上計上など、細かく正確さが求められる事務作業が数多く含まれます。これらの業務は数字が関わるものも多く、少しのミスが社内外に大きな影響を与え、会社に迷惑をかける可能性があるため、特に注意が必要です。

そのため、限られた時間の中で、ミスなく迅速に処理を進める事務処理能力が非常に重要となります。効率的な業務遂行のためには、作業をスムーズに進める工夫も常に意識することが大切です。

会計に関する知識

企業によっては、営業事務が売上計上や管理、入出金管理、経費処理といった会計に関わる業務を担当する場合があります。特に売上や請求、入金に関わる書類作成は営業事務の重要な役割であり、経理的な知識が求められるケースも少なくありません。このような業務を正確に遂行するためには、会計に関する基本的な理解が不可欠です。

簿記検定の資格を取得しておけば、帳簿の管理や会計処理に関する知識が深まり、業務に直接活かせます。日商簿記2級以上があれば、さらにキャリアアップの選択肢も広がります。

営業事務に向いている人・向いていない人の特徴

営業事務の仕事は、営業部門の円滑な活動を支える重要な役割を担います。この職種で長く活躍し、やりがいを感じるためには、個人の特性やスキルが仕事内容と合致しているか事前に把握することが大切です。ここでは、営業事務に向いている人、そして向いていない人の主な特徴をく解説します。

営業事務に向いている人の特徴

営業事務は、営業担当者を裏から支える役割がメインとなるため、誰かのサポートをすることに喜びを感じる人が特に向いています。また、顧客からの緊急な問い合わせ対応や、営業スケジュール変更に伴う納品日の調整など、予測不能な状況に対しても柔軟に対応できる能力が求められます。

さらに、営業チームの一員として協力し、顧客からの要望や契約期日などを共有しながら業務を進める必要があるため、チームで協力して仕事を進めることが好きな人に最適な職種です。営業担当者の意図を先読みし、必要な書類を準備するなど、先回りした行動ができる人も活躍できます。

営業事務に向いていない人の特徴

営業事務の業務では、顧客や営業担当者、社内各部署との連携が不可欠なため、人とのコミュニケーションを避けようとしてしまう人は、この仕事に不向きだと感じるかもしれません。

また、見積書や請求書、提案資料作成、売上管理などでPCを使用する機会が多く、数字を扱う業務も多いため、スケジュール管理やPCを使った作業、特に細かい数字のチェックが苦手な人は苦手意識を持つ可能性があります。ただし、PC操作やスケジュール管理は、日々の業務を通じて慣れたり、ツールや工夫で改善できる部分も多いとされています。

営業事務のやりがい

営業事務の仕事は、単なる事務作業に留まらず、多くの魅力と達成感を感じられる職種です。営業部門を支えることで、ビジネスの最前線に貢献できる喜びや、自身の成長を実感できる多様な側面を持っています。ここでは、営業事務として働く上での主なメリットとやりがいを紹介します。

会社の売上に貢献できる

営業事務は、単なる事務作業にとどまらず、会社の売上に直接貢献できる場面が多いことが、大きなやりがいの一つです。見積書や契約書などの重要な書類作成に加え、顧客からの問い合わせへの電話やメール対応など、日々の業務は営業活動をスムーズに進めるうえで欠かせない役割を担っています。

これらの手続きが正確かつ迅速に処理されることで、商品やサービスの取引が成立し、会社の利益につながります。また、営業担当者に代わって自らの判断で問い合わせに対応したり、ビジネスマナーを守って丁寧に応対したりすることで、顧客満足度を高めることが可能です。こうした対応が受注につながることもあり、自分の行動が「売上」という形で成果として見える点に、大きな達成感があります。

他の人と協力しながら仕事を進める一体感を感じられる

営業事務の大きなやりがいの一つは、営業部門のチームの一員として仕事を進め、一体感を感じられる点にあります。他の事務職が個人作業になりがちなのに対し、営業事務は営業担当者や部署のメンバーと密接に連携し、「売上」という共通の目標に向かって協力します。

チーム全体で商談を進め、無事に受注が決まった際には、それが自分の努力の成果としても感じられ、メンバーと共に喜びを分かち合うことが可能です。自分のサポートが営業成績に直結しているという実感を持ちながら働けるため、単独では得られない達成感があります。

このように、チームとしての一体感を肌で感じながら、会社の成長に貢献できるのは、営業事務ならではの大きな魅力です。

ビジネススキルを身につけられる

営業事務の業務を通じて、多岐にわたる実践的なビジネススキルを習得できることも大きなメリットです。特に、見積書や請求書の作成ではExcel、契約書ではWord、プレゼン資料ではPowerPointといった主要なPCソフトを頻繁に使用するため、高度なPCスキルが自然と身についていきます。

また、営業事務はお客様と直接電話やメールでやり取りする機会が多く、担当者が不在の際に緊急の問い合わせに対応するなど、状況に応じて柔軟かつ迅速に対応する能力が磨かれます。これにより、お客様の要望を的確に把握し、適切な情報を提供するコミュニケーション能力も向上させることが可能です。

これらのスキルは、どのような職種においても役立つ普遍的なビジネススキルであり、将来のキャリア形成において強力な土台となります。

営業事務の経験をキャリアアップに活かせる

営業事務の経験は、将来のキャリアパスを広げるうえで非常に有利です。営業部門という会社の中核に身を置くことで、ビジネス全体への理解が深まり、営業職や企画職などへのキャリアチェンジにもつながります。また、顧客や営業担当者、社内の各部署と連携する中で、高いコミュニケーション能力や調整力が身につきます。

こうした力は、どの職種においても求められる基本的なビジネススキルです。さらに、多岐にわたる業務経験を通じて、幅広い知識や実務感覚を習得できます。これらの経験は、営業事務にとどまらず、経理事務や人事・労務、秘書、貿易事務など、他の専門職にも活かせます。

未経験からでも挑戦しやすい職種であり、将来的にビジネスパーソンとして成長するための基盤を築ける仕事です。

プライベートとのバランスを取りやすい

営業事務の仕事は、繁忙期には業務量が増えることもありますが、事務職全般に共通するメリットとして、比較的退社時間を自分でコントロールしやすい点が挙げられます。特にアルバイトやパート、派遣社員として働く場合は、残業がほとんどないケースも多く、仕事と私生活のバランスを取りやすいと感じる人が多い傾向です。

そのため、趣味の時間や自己啓発に取り組みたい人、あるいは家事や子育てと両立したいと考えている人にとって、働きやすい職種といえます。オフィスワークでありながら、自身のライフスタイルに合わせて柔軟な働き方ができるのも魅力の一つです。

営業事務の仕事で大変なこと

営業事務は多くのやりがいを感じられる職種である一方で、特有の難しさや大変な点も存在します。業務の性質上、時には予期せぬ対応が求められたり、多様な人との連携が必要になったりするため、事前にその課題を理解しておくことが重要です。ここでは、営業事務として働く上で直面しやすい大変な側面について解説します。

任される仕事の種類が多岐にわたる

営業事務は、営業担当者の業務を円滑に進めるためのサポートが主な役割です。その仕事内容は多岐にわたり、見積書や契約書、納品書などの各種営業書類の作成をはじめ、売上計上・管理、入出金管理、経費処理、商材の発注や仕入れ、売掛金・買掛金の管理などが含まれます。

また、顧客からの電話やメールへの対応を、営業担当者に代わって行う機会も多くあります。このように、さまざまな業務を同時に進める必要があるため、効率よく作業を進める力や、期限内に確実に業務を完了させるスケジュール管理能力が求められます。

人と関わる機会が多い

営業事務は、一般事務と比較して社内外問わず多くの人々と関わる機会が多い職種です。日々の業務では、営業担当者との綿密な連携はもちろんのこと、社内の他部署との調整を行うことも頻繁にあります。また、営業担当者が不在の際には、顧客からの問い合わせに直接応対することも少なくありません。

このような多種多様な人々と円滑なコミュニケーションを取りながら業務を進めることが求められるため、コミュニケーション能力の高さが重要となります。そのため、一人で黙々と作業に集中したい方や、人と接すること自体に苦手意識がある方にとっては、この点が大変だと感じられる場合があります。

スケジュールを予想するのが難しい

営業事務の業務は、営業活動の状況に大きく左右されるため、日々のスケジュールを正確に予測することが難しいという側面があります。営業担当者からは、予期せぬタイミングで緊急の書類作成や顧客対応などの突発的な業務を依頼されることが少なくありません。

特に、営業担当者が夕方に会社へ戻ってきた際に、退勤間際になって急な書類作成を頼まれるといったケースも発生します。このような状況では、一度計画した自身の業務スケジュールを急遽組み直す必要が生じることが頻繁にあり、臨機応変な対応力が求められます。

繁忙期には仕事量が増え、残業が発生しやすくなる可能性もあるため、変化に対応する柔軟性が重要です。

営業事務の将来の需要はどうなる?

IT技術の発展に伴い、一般的に事務職の仕事は、データ整理や資料作成といった単純な作業がAIやRPAに代替されるため、将来的には求人数が減少する懸念があります。特に顧客管理や簡単な問い合わせ対応は自動化が進む可能性も示されています。

しかし、営業事務は営業担当者や顧客との密なやり取りが非常に多く、人間にしかできないきめ細やかなコミュニケーションスキルが不可欠な業務です。このため、営業事務の需要がすぐに消滅するわけではありません。

むしろ、最近の営業活動における手法の変化、例えば訪問営業からインサイドセールスへの移行によって、より営業職に近い「営業アシスタント」としてのニーズが高まる可能性があります。社内外で信頼関係を築き、多様なスキルを持つ営業事務は、今後も長く活躍できる存在となるでしょう。

営業事務の作業効率化できるツール

営業事務の業務は多岐にわたり、日々発生するさまざまなタスクに効率的に対応することが求められます。近年では、IT技術の進化により、これらの業務を大幅に効率化できる多様なツールが登場しました。これらのツールを導入することで、定型業務の自動化や情報共有の円滑化が図れ、営業事務の生産性向上に大きく貢献します。

ここでは、特に営業事務の業務効率化に役立つ二つのツールを紹介します。

FAQを最適化するAIチャットボット|IZANAI(イザナイ)

IZANAI(イザナイ)」は、社内外のFAQ対応を効率化し、担当者の負担を大幅に軽減できるAI型チャットボットです。従来のFAQシステムのように、質問と回答を一つずつ手入力する必要はありません。社内資料やウェブサイトのURLを登録するだけで、AIが自動的に回答を生成するため、簡単な設定で導入できます。

曖昧な質問に対しても、サジェスト機能やAI-OCR、表読み込み機能を活用して、正確な情報へと導くことが可能です。営業サポートの現場では、製品情報やサービス内容に関する顧客からの問い合わせ対応、あるいは社内で繰り返される質問への回答において、大きな力を発揮します。

IZANAIを使うことで、営業事務は問い合わせ対応にかかる時間を削減でき、より複雑な業務や営業担当者の支援に集中することが可能です。結果として、全体の業務効率化にもつながります。

参考:FAQを最適化するAIチャットボット|IZANAI Powered by OpenAI

資料・動画を誰でも簡単に配信|ActiBook(アクティブック)

ActiBook(アクティブック)」は、紙の資料やパンフレット、PDFなどをクラウドサーバーにアップロードするだけで、誰でも簡単に電子ブックを作成・配信できるツールです。動画やOfficeファイル(Word、Excel、PowerPoint)にも対応しており、紙媒体の資料をデジタル化し、営業活動における資料の管理や配布を効率化できます。

特に営業事務においては、見積書、企画書、製品カタログ、社内資料といった営業資料を電子化して一元管理し、必要な時に迅速に共有できる点が大きなメリットです。顧客の閲覧状況をログ分析によって把握する機能も備わっているため、顧客の興味関心を可視化し、次の営業アクションへと繋げるための情報提供も可能にします。

また、郵送費などのコスト削減だけでなく、営業担当者と連携しながら質の高い顧客対応を実現できます。

参考:電子ブック作成ツール「ActiBook」

営業事務は縁の下の力持ち

営業事務は、営業活動をスムーズに進めるために、営業担当者を事務作業で強力にサポートする職種です。見積書作成や受発注、顧客対応など、その業務は多岐にわたります。

時には多忙を極めたり、突発的な業務に対応したりすることもありますが、会社の売上に貢献できる喜び、チームとの一体感、そして多様なビジネススキルが身につくことが大きなやりがいです。営業事務の経験は、経理事務や秘書、さらには営業職へのキャリアアップにもつながるなど、将来の可能性を広げます。

IZANAI」や「ActiBook」といったツールを活用すれば、業務効率化も可能です。営業事務は、人との関わりが多い仕事であり、これからも必要とされる場面は増えていきます。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

執筆者 浦 将平

AIチャットボットのプロダクトマネージャー。

7年間にわたり、法人向けの顧客管理ツール、データ統合ツール、CMS、チャットボット、電子ブックのマーケティングを担当し、BtoB領域でのプロダクトの成長に携わる。マーケティング戦略の立案から実行までを幅広く手がけ、業務プロセスの仕組み化を得意とする。

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